LEATHER AGING & CARE｜LEATHER｜NOMADOI

エイジング（経年変化）について

エイジングとは、
時間の経過とともに革の状態が変化することを言う。
通常、ものが古びていくことは良くないことと
思われがちだが、
革の場合はこの経年変化を「革が育つ」と表現し、
味のある醍醐味とされている。
特に、NOMADOIにも使用されているタンニン鞣しの革は、
こうしたエイジングが最も顕著に表れ、
使えば使うほど色艶が増してしなやかな質感に変化する。
日々の使用と正しいメンテナンスで、
「自分だけの革」へと
成長していくのだ。

革の固さ

使い始めの革は少し固く感じるかもしれないが、使用し続けることで皮革の繊維層（内側部分）がほぐれ、柔らかく馴染むように変化していく。皮革の場所や種類によっては繊維層が固く締まっている部分もあるため、一つとして同じものは存在しない。

革の色艶

タンニン鞣しの革には、鞣す時点でオイルを染み込ませてある。これが使用とともに表に染み出ることで、革独特の艶と深い色合いが生まれる。エイジングを促進させたい場合は、革を日焼けさせたりレザー用のオイルクリームを塗るのが効果的である。

メンテナンスについて

ブラシ

用途によって素材や硬さは様々。ほこりの除去や仕上げには、馬毛のブラシが一般的だ。

クロス

クリームを塗布するためのクロス1枚と乾拭き用クロス1枚が必要。革専用のクロスが売られているが、使い古した綿100%のTシャツや眼鏡拭き用クロス等でも代用できる。

防水スプレー

表面をコーティングし、水や汚れの付着を防ぐ。革の種類に適したスプレーを使用すること。

保革クリーム

革に栄養を補給し、乾燥を防ぐ。革製品全般に使える、水分と油脂を主成分とする乳化性クリームがおすすめ。起毛革用クリームや靴用クリームは避けたい。

防水スプレー

表面をコーティングし、水や汚れの付着を防ぐ。革の種類に適したスプレーを使用すること。

クロス

クリームを塗布するためのクロス1枚と乾拭き用クロス1枚が必要。革専用のクロスが売られているが、使い古した綿100%のTシャツや眼鏡拭き用クロス等でも代用できる。

手順について

やさしく撫でるようにブラシをかけ、ほこりを落とす。縫い目部分はほこりがたまりやすいため、特に丁寧にブラッシングする。
クロス、または指に保革クリームを1円玉の大きさ程度とり、薄く均一に馴染ませる。手早く行うのがポイントだ。
クリームが完全に乾いたらクロスで乾拭きする。
軽くブラッシングした後、仕上げに防水スプレーをかける。なお、防水スプレーは染みになる場合があるため、目立たない場所で試してから、1カ所に集中しないよう薄く均一に吹きかける。